人生100年時代。 とちまたでは言われるようになりました。本当にそうなのか?自分にとっての『老後』がいつから始まって、いつまで続くのか?一緒に考えてみましょう。

まず『老後』はいつからなのでしょうか?

◇老後資金を使い始める平均は65.1歳
(生命保険文化センター調べ)

http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/1.html

◇日本老年学会、日本老年医学会の定義では
 65歳~74歳 准高齢者
 75歳~89歳 高齢者
 90歳~    超高齢者

https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/proposal/pdf/definition_01.pdf
となっています。

 一方でその老後は何歳までなのか?
◇81歳・・・・男性の平均寿命(2016年)
◇87歳・・・・女性の平均寿命(2016年)
◇93歳・・・・女性の2人に1人、男性の4人に1人生存※
◇98歳・・・・女性の4人に1人、男性の12人に1人が生存※
  ※2050年の予測

 こうしてみるとリタイアメントプランの前提となる最終ゴール年齢が、これからは女性は95歳~100歳ぐらい、男性は90歳~95歳ぐらいで考えるのがベースになってきます。

 また『老後』と一括りに考えるのではなく、
 例えば 現役~65歳→『セカンドステージ準備期間』
    65歳~75歳→『セカンドステージ(まだまだ現役)』
    75歳超→『老後(またはサードステージ)』

など、その個人の方がおかれた環境(資産・仕事・家族・地域)や考え方に応じて長い老後を分割して計画・準備していくのがいいでしょう。
お金に関しても同様に【老後資金】と一括りに考えるのではなく、老後のどの時期にお金をどのように準備していくか、計画・準備していくことが大切になってきます。

人生100年時代をベースにすると、多くの人にとって60代は老後資金の取り崩しをして生活していく期間ではありません。
会社員であれば少なくとも65歳まで雇用延長で働き、まだまだ資産形成を続けていかないといけない期間となります。(近い将来さらにもっと長くなりそうです。)
人生100年時代のプラニング、皆さんはどうしますか?

一般社団確定拠出年金教育支援協会 
代表理事  至田勝紀