札幌のDCコンサルタントの石田哲士さんの事例です

ご相談者:Tさん35歳公務員、奥様32歳専業主婦の子育て世代、1年前に新築一戸建てを購入
漠然とした将来の老後不安を抱えていたのでライフスケッチを作成することで不安を明確にします。

作成したライフスケッチはこちら

ライフスケッチ

先ずは「ねんきん定期便」を手元に用意いただきワークシートをもとに
将来の受取額を試算してもらいました。

すると、夫婦2人で65歳からの受取額の概算は272万円となりました。
月にすると22.6万円です。

 私「この金額についてどうお感じになられますか?」

 Tさん「少ないですね...」

 私「では月にどのくらい使うお金があれば安心できそうですか?」

 Tさん「40万くらいかな」

私「では40万円から公的年金の22.6万円を引いて17.4万円ですね。
この金額を65歳から毎年取り崩して使っていくことになります。」

ここで資産寿命のお話をします。仮に3,000万円の老後資金を蓄えることに成功したとしても低金利の銀行預金に入れたまま毎月17.4万円を取り崩していくと試算は17年5か月でなくなってしまいます。

 私「しかし、仮に3%の利回りが運用によって可能であれば資産寿命は4年5か月伸びます。いかがですか?」

 Tさん「運用で資産寿命延ばしたいですね!」

 私「では色々シミュレーションしていきましょう!!」

誰もが使えるシミュレーションサイトで何通りもシミュレートします。
ここで決めることは月々17.4万円を取り崩す上で何歳まで生きるか、何らかの介助、介護を受ける年代になった時にいくら資産があれば安心できるかを考え、65歳までにいくら資産を用意できるかです。その時の自分や家族を想像して頂きながら進んで行きます。

併せて運用についても実現可能か検討していきます。
取り崩し期間の平均3~5%の運用が果たして可能なのか。こちらもじっくりお客様と話を進めていきます。

過去20年間のポートフォリオ毎に異なる実績を確認しながら運用の世界で3~5%のリターンは決して大げさな数字ではないという事をお伝えします。

(この時点で、投資信託、株式、債券についての基礎知識は過去の面談にて伝えております)

Tさん「(共有画面の資料を見ながら)では5%はそんなに難しい数字ではないんですね」

私「はい、ただし過去の実績に基づいたデータですので将来の事を保証するものではありませんし、
ポートフォリオの参考も現在の常識とこの先、老後と変化しいく事でしょうから一緒に学びながら
積み立て投資を通じて老後の取り崩しまでに選んでいける目を養っていきましょう!」

このような流れで3,500万を65歳時点で作る事を目標にしました。

そして、退職金が1,900万円ていどと見込んでいるそうで残り1,600万円。

次はこの1,600万円を30年間で作る計画です。

ここまでくると投資へのハードルもだいぶ下がっているので
積み立て期間中は積極的に運用しても良いという考えが働きます。

正しいドルコスト平均法をしっかり時間をかけてお伝えしているので積み立て期間中の値下がりに対しての不安もなく、やり取りの末5%運用で計画しました。

Tさんのお気持ち的にはもう少し期待もあったようですが少し抑えて5%目標です。

シミュレーションサイトで積み立て投資、一括投資、ボーナス投資など実際に自身で数字を打ち込んで頂きながらプランが決まっていきます。

私「運用目標が5%だと毎月の積み立てを2万円でも達成出来そうですね。いかがでしょう?」

Tさん「今はもう少し積み立てられると思うけどこのペースを続けられるか心配です」

私「そうですね。お子様の教育費が掛かってくる頃は積み立てが厳しくなる可能性もありますので今、余裕のある時に余裕を持って積み立てれば厳しくなった時に減額するという選択肢を作る事ができます。」

Tさん「では、3万円にします。」

このあと、具体的に何で積み立てるかを検討、税制優遇を活用できるiDeCo、つみたてNISA、変額保険でそれぞれにあるメリット、デメリットはセミナーで学んでいただいているので復習しながら分散して積み立てする事に、1万円ずつ均等に積み立てが決定致しました。

Tさん「今持っている手元資金も有効に活用したいのですが」

私「わかりました。長期運用出来そうな金額は如何ほどでしょうか?緊急予備資金を残しておくことも大事です」(200万くらい)

Tさん「そうすると(運用に回せるのは)300万円くらいですね」

という流れで、一括投資のリスクのリスクをあらためて説明し、分割投資と一括投資を組み合わせての投資が決定致しました。

後日、ファンド選びのためのポイントや目論見書、運用報告書の見方をお伝えしています。

丁寧にアクションプランを立てていくことで明確な目標となります。投資に対する不安も誤解を解くことで「知らない=怖い」を無くしていきます。

そうすればほとんどのお客様が投資の必要性を理解していただき、投資を始められます。

お客様にもとても喜んで頂きました。

しかし、ここまでは資産形成のスタートラインに立ったところです、
ゴールまでは長い道のりには大きな下落局面を経験することがあります。

どのような局面でもお客様を継続的にサポートし、学んで頂く事で資産形成から資産運用(取り崩し)まで長期に渡ってサポートしていくことが重要だと考えます。

◆石田哲士さんのプロフィールはこちら